狭心症とは？
狭心症は、心臓の筋肉（心筋）に血液を送る冠動脈の血流が一時的に不足することで起こる病気です。主に胸の痛みや圧迫感として現れ、運動や精神的ストレスによって症状が誘発されることが多いです。
大阪市西区 四ツ橋・西大橋・心斎橋にある四ツ橋診療所では、循環器内科専門医である医師が専門的な知見と豊富な経験を活かし、狭心症の診断から治療まで一貫して対応しています。
こんな症状はありませんか？
- 胸の中央部の痛みや圧迫感
- 左肩や左腕の痛み
- 胸やけのような不快感
- 息切れや呼吸困難
- 冷や汗
- めまいや吐き気
- 疲労感や倦怠感 など
これらの症状が運動時や精神的ストレス時に現れ、休息で改善する場合は狭心症の可能性があります。
狭心症の種類
安定狭心症（労作性狭心症）
最も一般的な狭心症の形態です。主に運動や労作時など、心臓に負荷がかかる状況で予測可能な胸痛が生じます。症状は通常5分以内で、休息や舌下ニトログリセリンで改善します。冠動脈の動脈硬化による狭窄が原因で、一定以上の労作で心筋の酸素需要が増加した際に、血流供給が追いつかず症状が現れます。日常生活で同程度の労作で繰り返し起こるのが特徴です。
不安定狭心症
安定狭心症から移行することが多く、より危険な状態です。症状が突然悪化したり、安静時にも起こったりするのが特徴です。胸痛の頻度が増加し、痛みの強さや持続時間も増大します。これは冠動脈のプラーク（動脈硬化による脂質の蓄積）が不安定化し、一部が破裂して血栓を形成することで起こります。心筋梗塞へ移行するリスクが高いため、緊急の医療介入が必要です。
異型狭心症
冠攣縮性狭心症とも呼ばれ、主に夜間や早朝に起こります。冠動脈の一過性の攣縮（れんしゅく）が原因で、突然の強い胸痛を特徴とします。通常の狭心症と異なり、必ずしも動脈硬化が原因ではなく、冠動脈が正常な人でも起こることがあります。喫煙者や若年～中年の男性に多く見られます。症状は安静時に起こることが多いとされています。
狭心症の原因
狭心症の主な原因は冠動脈の動脈硬化です。動脈硬化により冠動脈が狭くなると、心筋への血流が不足し、狭心症の症状が現れます。以下のような要因が動脈硬化を促進します。
- 高血圧症
- 高コレステロール血症
- 糖尿病
- 喫煙
- 肥満
- ストレス
- 家族歴 など
狭心症の検査
当院では以下の検査を行い、総合的に狭心症を診断します。
- 問診：症状や生活習慣について詳しくお聞きします
- 血液検査：コレステロール値や心筋由来の酵素を調べます
- 心電図：心臓の電気的活動を記録し、異常を確認します
- ホルター心電計：24時間の心電図を記録し、日常生活での心臓の状態を把握します
- 負荷心電図（エルゴメーター）：運動中の心臓の反応を観察します
- 心エコー：超音波で心臓の構造や機能を評価します
- CT検査：冠動脈の状態を詳細に観察します など
当院の医師は循環器内科専門医であり、これらの検査結果を適切に解釈し、的確な診断を行います。
狭心症の治療
狭心症の治療は、症状の改善と心筋梗塞の予防を目的として行われます。主な治療方法は以下の通りです。
※当院で行っていない治療については、適切な専門機関をご紹介します
薬物療法
- 硝酸薬：発作時の症状緩和に使用します
- β遮断薬：心拍数を下げ、心臓の負担を軽減します
- カルシウム拮抗薬：冠動脈を拡張させ、血流を改善します
- 抗血小板薬：血栓形成を予防します など
生活習慣の改善
禁煙、適度な運動、バランスの取れた食事、ストレス管理などが重要です。
カテーテル治療
狭くなった冠動脈を広げるステント留置術などを行います。
冠動脈バイパス手術
重症例や複数の冠動脈に狭窄がある場合に検討されます。