動脈硬化とは？
動脈硬化とは、動脈の壁が厚くなり、弾力性を失って硬くなる状態を指します。これにより血液の流れが悪くなり、様々な循環器疾患のリスクが高まります。動脈硬化は静かに進行するため、「サイレントキラー」とも呼ばれています。
大阪市西区 四ツ橋・西大橋・心斎橋にある四ツ橋診療所では、循環器内科専門医である医師が豊富な経験と専門知識を活かし、動脈硬化の早期発見から予防、治療まで包括的な診療を行っています。
こんな症状はありませんか？
動脈硬化自体には特徴的な症状がありませんが、進行すると以下のような症状が現れることがあります。
- 胸痛や胸部圧迫感（狭心症の症状）
- 息切れや疲れやすさ
- めまいや頭痛
- 手足の冷えや痺れ
- 歩行時の下肢痛（間欠性跛行）
- 記憶力や集中力の低下 など
これらの症状が見られる場合は、動脈硬化が進行している可能性があります。早めに医療機関を受診しましょう。
動脈硬化の原因
- 高血圧症：血管壁に過度の圧力がかかり、動脈の損傷を引き起こします
- 脂質異常症：LDLコレステロール（悪玉コレステロール）が血管壁に蓄積し、プラークを形成します
- 糖尿病：高血糖により血管内皮が損傷を受け、動脈硬化が進行しやすくなります
- 喫煙：血管内皮を傷つけ、血液を粘稠にします
- 肥満：他のリスク因子を悪化させ、動脈硬化を促進します
- 運動不足：血液循環を悪化させ、他のリスク因子も助長します
- 加齢：年齢と共に血管の弾力性が低下します など
動脈硬化が進行すると？
動脈硬化が進行すると、以下のような深刻な疾患を引き起こす可能性があります。
虚血性心疾患（狭心症・心筋梗塞）
冠動脈の動脈硬化により、心臓の血流が不足し、胸痛や心筋の壊死を引き起こします。
脳卒中
脳血管の動脈硬化により、脳梗塞や脳出血のリスクが高まります。
末梢動脈疾患
四肢の血管が狭窄し、痛みや壊疽を引き起こす可能性があります。
大動脈瘤
大動脈の壁が弱くなり、膨らんで破裂するリスクが高まります。
腎動脈狭窄
腎臓への血流が減少し、高血圧や腎機能障害を引き起こす可能性があります。
動脈硬化の検査
- 血圧脈波検査：全身の動脈の硬さを測定し、動脈硬化の程度を評価します。短時間で終わる簡便な検査です
- 頸動脈エコー：頸動脈の内膜中膜複合体厚（IMT）を測定し、動脈硬化の程度を評価します
- 血液検査：脂質、血糖値、炎症マーカーなどを測定します
- CT検査：必要に応じて、冠動脈や脳血管の詳細な画像診断を行います など
動脈硬化の治療
動脈硬化の治療は、生活習慣の改善と薬物療法が中心となります。
生活習慣の改善
- 禁煙
- 適度な運動（週3～5回、30分以上の有酸素運動）
- バランスの取れた食事（野菜・果物の摂取増加、塩分・飽和脂肪の制限）
- 適正体重の維持 など
薬物療法
- スタチン（コレステロール低下薬）
- 降圧薬（高血圧がある場合）
- 抗血小板薬（血栓予防）
- 糖尿病治療薬（糖尿病がある場合） など