dementia

認知症

認知症とは?

認知症とは?

認知症とは、脳の認知機能が低下することによって日常生活に支障を来す状態を指します。単なる物忘れとは異なり、記憶力や判断力、理解力などが徐々に低下していく進行性の病気です。高齢化社会の進展に伴い、認知症の患者数は増加傾向にあります。

大阪市西区 四ツ橋・西大橋・心斎橋にある四ツ橋診療所には、認知症サポート医の資格を持つ医師がおり、認知症ケアにも力を入れています。当院にはCTがあり、必要に応じてMRI検査も連携医療機関で行えるなど、診断から治療まで一貫したフォローが可能です。

認知症は早期発見・早期対応が重要です。物忘れが気になるという段階から気軽に相談していただければと思います。また、認知症の方を支えるご家族へのサポートも行っています。認知症の方もご家族も、住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、サポート体制を整えています。

認知症の主な症状

  • 最近の出来事を忘れる
  • 同じことを何度も聞く・話す
  • 物の置き場所を忘れる
  • 約束の日時や場所を間違える
  • 慣れた道で迷子になる
  • 料理や家事、金銭管理などができなくなる
  • 季節に合わない服装をする
  • 性格が変わったように感じる
  • 意欲が低下する
  • 判断力が低下する
  • 些細なことで怒りっぽくなった
  • 趣味や社交的な活動をしなくなった
  • 財布をなくした、お金を盗まれたと言い出す など

これらの症状に心当たりがある場合は、早めに専門の医師への相談をおすすめします。

認知症と物忘れの違い

加齢による物忘れと認知症には明確な違いがあります。

物忘れの内容

  • 物忘れ:体験の一部を忘れる
  • 認知症:体験全体を忘れる

記憶の障害

  • 物忘れ:ヒントを与えると思い出すことができる
  • 認知症:ヒントを与えても思い出すことができない

生活への影響

  • 物忘れ:日常生活に支障はない
  • 認知症:日常生活に支障がある

自覚

  • 物忘れ:物忘れを自覚している
  • 認知症:物忘れの自覚が乏しい

「認知症サポート医」にご相談ください

「認知症サポート医」にご相談ください

四ツ橋診療所では認知症サポート医の資格を持つ医師が、認知症の早期発見から治療、ご家族のサポートまで総合的なケアを提供しています。認知機能検査やCT検査を活用し、臨床心理士と連携しながら丁寧に診断を進めます。

薬物治療だけではなく、生活環境の調整や介護サービスの紹介など、多角的なアプローチで患者様とご家族のQOL(生活の質)の維持・向上を目指します。認知症に関する不安や疑問がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

認知症の種類

主な認知症の種類とその原因は以下の通りです。

アルツハイマー型認知症

原因:脳内にアミロイドβタンパク質が蓄積し、神経細胞が減少する
特徴:記憶障害から始まり、徐々に症状が進行する

脳血管性認知症

原因:脳梗塞や脳出血により、脳の一部が損傷を受ける
特徴:症状が段階的に進行し、まだら状の障害が見られる

レビー小体型認知症

原因:脳内にレビー小体というタンパク質の異常沈着が見られる
特徴:認知機能の変動、幻視、パーキンソン症状が特徴的

前頭側頭型認知症

原因:前頭葉や側頭葉の萎縮が見られる
特徴:性格の変化や行動の変化が初期から目立つ

認知症の検査

認知症の検査には下記のようなものがあります。これらの検査結果を総合的に判断し、診断を行います。

  • 面談・問診:症状や生活状況を詳しく聞き取ります
  • 身体検査:一般的な健康状態を確認します
  • 神経心理学検査:認知機能を評価する各種テストを行います(例:長谷川式簡易知能評価スケール、MMSE、時計描画テストなど)
  • 血液検査:甲状腺機能や栄養状態、感染症の有無を確認します
  • 脳画像検査:CT、MRIで脳の状態を詳しく観察します
  • 脳血流SPECT:脳の血流状態を評価します

認知症の治療

※当院で行っていない治療については、適切な専門機関をご紹介します

薬物療法

  • コリンエステラーゼ阻害薬:認知機能の低下を遅らせます
  • NMDA受容体拮抗薬:中等度から重度の認知症に使用します
  • 漢方薬:症状改善に効果がある場合があります

非薬物療法

  • 認知リハビリテーション:残存機能を活用し、生活能力の維持をはかります
  • 音楽療法、回想法:精神的な安定をはかります
  • 運動療法:身体機能の維持と脳の活性化を促します

生活環境の調整

  • 住環境の整備:安全で過ごしやすい環境を整えます
  • 介護サービスの利用:適切なサポートを受けられるようにします

合併症の予防と治療

生活習慣病の管理:認知症の進行を遅らせるために重要です

認知症の方がおられるご家族へ

認知症の方のケアは、ご家族にとって大きな負担となることがあります。四ツ橋診療所では、以下のようなサポートを心がけています

正しい理解の促進

認知症は老化の一部であり、恐れるべき病気ではないことを伝えます。

コミュニケーション方法の指導

認知症の方との適切な接し方をアドバイスします。

レスパイトケアの紹介

介護の負担軽減のため、一時的な介護サービスをご紹介いたします。

心理的サポート

ご家族の心理的負担を軽減するためのカウンセリングを提供します。また、「かけはしカフェ」や「かけはし運動クラブ」などの地域活動を通じて、認知症の方やそのご家族同士が交流できる場を設けています。これらの活動は心理的な支えとなるだけではなく、認知機能の維持や健康づくりにも役立ちます。

地域資源の紹介

利用可能な介護サービスや支援グループを紹介します。

外来・
代表番号

訪問診療・
訪問リハ専⽤

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